横野:Yokono 2017

 

“ TERRAIN ”

 

2017, 4. 8 ( Sat. ) ー 29 ( Sat. )

 

 

横野明日香は、2014年の東京オペラシティアートギャラリーでのグループ展、「絵画の在りか」に参加しています。2000年以降に活躍しているペインター24名を紹介するこの展覧会で、女性ながら横野は限られた色彩と構図、そしてダイナミックなストロークで存在感を示していました。それから3年、この度大阪の私共で初の個展「TERRAIN」を開催する運びとなりました。

 

展覧会タイトル「TERRAIN・テレイン」とは、地面・地形・地勢と訳せますが、飛行機の地上接近警報装置のアラート音声でもあります。横野はこの言葉を飛行機墜落事故のテレビ番組を見て知ったとの事でした。同時に横野は、その瞬間の飛行機からの眺めをも想像したと言います。それは真上からの眺め、それから地上へと接近して行く間の景色、それを自らの感覚と視覚はどう認識するのか、横野はその事に刺激されたのです。またアトリエで横野は、何時もキャンバスの端に向かって筆を走らせるのだとも言っていました。

 

 

横野の絵画には勿論様々な要素や局面が内包されていますが、際立つ要素としてストロークが上げられます。横野の絵画においてそれは、スピード・速度という言葉と同じだと言えます。その事を前面にアピールする為に構成されたのが横野の現在の絵画、そして今回の個展と言えるでしょう。山やダムが極端に抽象化されているのもまた然りです。潔くてダイナミックな横野の絵画は、作家の身体性や描く事の意味をシンプルに観る者に訴えかけて来ます。また今回は今までの風景画に加え、新たに静物画も発表致します。

 

横野がストロークと堅牢なマチエールで何を語っているのか、是非皆様にご覧頂きたいと考えています。ご覧頂いた後、皆様の心にアラート音が響いたなら幸いでございます。

今回は大小取り合わせ7点の作品を展示致します。